質疑応答:洪水後の支援―水害を受けたショットブラスト機の対処

発行日時

“アメリカで壊滅的な傷跡を残したハリケーン、ハービイ、イルマ、マリアをはじめ世界のいたるところで深刻な気象現象の影響が残る中、被災地の企業はそれぞれの業務を復旧させるため懸命に努力しています。”

しかし、多くの企業は、水害を受けた設備機器をどうするかという厳しい問題に直面しています。Wheelabrator社はこれまで、それら企業にショットブラスト機の点検や復旧という形で支援し、被害を受けた機器を慌てて使用することによりさらなる損傷が発生しないよう注意を促しています。同様の大惨事が貴社にも及ばないよう願っていますが、万が一、貴社の施設が洪水の被害を受けた場合、水害を受けたショットブラスト機器をどのように扱ったらよいか、当社北米製品サービス担当取締役のTim Ogdenより重要なアドバイスがあります。

ショットブラスト機器が洪水で被害を受けた場合、ユーザーは何をすべきですか。

最も良いのは、当該機器のメーカーに電話をかけて来てもらい、その機器を評価してもらうことです。こうした確認の前に決してマシンを稼働させないでください。浸かった部分の水位によっては、それほどひどい損傷ではなく、簡単に修理できることもありますが、慌てて機械を稼働させるような危険を冒さないでください。水に曝されると、たとえ機械の主要部に水が到達していなくても、電気部品や補助部品に大きな影響を与えている可能性があります。

水に濡れて傷んだブラスト機器を扱う際、最大の課題は何ですか。

差し当たり最も厄介な問題は、多くの電気部品(ブラスト機器に付いているセンサ、スイッチ、電線管、多くのモータ等)の損傷です。これはもちろん、ほぼ全種類の産業機械について言えます。

ブラストマシン特有の複雑な点としては、水に曝された後のショット玉の挙動です。水は一緒に塵を付着させ、それによりショット玉をセメントのような塊にして、機械部品をひどく傷つけることもあります。これらの「鉄筋コンクリート」のような塊は、研掃サイクルのどの時点でも問題になります。特に機械がピットに設置されているような場合、バケットエレベーターやホッパなどは非常に低い位置で水に浸かる可能性があります。そうなると例え小さな塊でさえ、機械内部の可動部品を詰まらせ、内部の部品を破壊することもあります。

マシンを再び稼働させるためには何をすればいいのですか。それはどれくらい時間がかかりますか。

機械の下から上へ順に、あらゆる電気部品や電線管などを見てゆくことをお勧めします。そして、そこから水の除去を始めてください。水害の規模や水位によっては、なるべく部品交換を避けるため、ファンや空気乾燥により部品を慎重に乾かすこともできます。

その後、機械内部の動作に着目します。部品を動かすうえで支障となるショット玉の塊をすべてチェックする必要があります。この際、機械内部のショット残留物を洗い流す必要があるかもしれません。ダストコレクターやエレベーターのようなあらゆる補助機器にも同様に行うことが重要です。これらの機器もまた固化したショット玉が内部に残っていると破損する恐れがあります。

被害を受けた機器の範囲やそれらの損傷度がそれぞれの現場で異なるため、これらの対策にかかる正確な時間枠を推定することはできません。小型の機械に対する初期評価は1日もかからずに済むかもしれませんが、より複雑なマシンにはもっと時間がかかります。しかし、貴社がお持ちの機器の種類に関係なく、貴社地域を担当するWheelabratorチーム全員が即座に駆け付け、貴社や貴社の同業者が再稼働できるようお手伝いします。それが再建の第一歩になると当社は認識しております。

ブラスト機器のスイッチを入れる前に、他に何か注意すべき点はありますか。

保管されているショット玉が水の影響を受けているかどうかを確認してください。保管容器が防水性でない限り、中にあるショット玉は機械内部のショット玉と同じようにダメになっている可能性が高いです。もしそれらが塊もなく投入できる状態であれば、通常それは使用するうえで安全なので、ふるい分けしてもいいでしょう。

一般に、機械の設定が消失する可能性についてはご心配される必要はありません。避難の際に設備の電源を切っても、設定やプログラムの回復は可能なはずです。もし回復しない場合、当社のようなOEM企業は通常、初期設定のバックアップコピーを保持していますので、迅速な回復が行われます。

予期される洪水が発生する前に、機械への「水対策」として何かできることはありますか。

ハービイやイルマなどのハリケーンにより最近発生した洪水のような場合、最も重要なことは、誰もが避難手順に従って安全な場所へ脱出することです。機械は修理や交換ができますが、失われた命はそれができません。

当社がお勧めするのは、すでに産業施設の避難訓練でも指示されるはずですが、生命への危険を回避するために施設全体の電源を切ることです。

そして、貴社のマシンが浸水してしまった場合、以下についてご留意ください。

  • 稼働させる前に必ずチェックすること。

  • その機械のOEM会社に電話連絡すること。

  • 電気部品の損傷ならびにショット玉の塊による危険性の両方を確認すること。

  • 保管されたショット玉をチェックせずに使用しないこと。